ここのところ、
お客様からのお電話の後、私たちメンバーがお客様のところへ伺ってみたら、
職人の初歩的なミスや知識の無さ、根本的な設計ミスが原因で、雨漏りしている、というケースがよくあります。
例えば、職人のミスや知識不足という点で言えば、
【鹿児島県のAさん 部品がついていない!?】
新築直後から雨漏りが発生。建てた工務店が、10年間、毎年のように直すのだけれど、全く直らない、ということでした。伺ってみると、ベランダの笠木という部品がついていませんでした。これでは、雨が漏るのは当たり前です。ある程度知識がある人が見れば、パッと見ただけでわかるはずなのですが……
【三重県のBさん 引き渡し前の家の雨漏りが止まらない!?】
工務店さんより、「ほぼ完成している引き渡し前の家から雨漏りがしているのだけれど、直せないんです」ということで雨漏り修理の依頼をいただきました。行ってみると、2階のベランダ周りの施工の不備で、本来であれば切り込んではいけない場所に切り込みを入れてしまったことで雨漏りが発生していました。
【北海道のCさん 窓の構造が分からなくて雨漏り!?】
築3年目から雨漏りしている築20年のお宅から連絡をいただきました。雨が漏り始めた当初、建てた工務店が壁を再度施工したり、その後、いろいろな業者の方に見てもらったけれど、やはり直らず、施工代金ばかりがどんどんかさみ、最終的に私たちに連絡をいただきました。
原因は輸入サッシの構造を、工務店や業者が分かっていなかったことにありました。
こんなことが、上げれば、もっともっとあります。
また、設計ミスは職人の腕ではしかたがないとはいえ、
きちんと職人が知識を持っていれば、
その施工では雨が漏るということは分かりますし、
それは、職人としてのプライドを持って、設計者へ提言すべきです。
それが出来ない程度の職人が増えてきてしまっているということが、
ちょっとさびしいな、と思わざる得ないのです。
私たち、屋根雨漏りのお医者さんのメンバーは、
皆、プライド、誇りを自分たちの仕事に対して持っていますから、
雨が漏るような施工を頼まれても、うん、とは言いません。
出来る限り多くの職人の方々に、
そのような気概を持って、仕事をしてもらいたいと思う、今日このごろです。
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屋根雨漏りのお医者さん本部
代表・亀岡