雨漏りの初期症状〜チェックすべき場所を解説〜

雨漏りの初期症状〜チェックすべき場所を解説〜

雨漏り修理

まず初めに、雨漏りと聞いてどんなイメージをするでしょうか?
大半の方は、天井からポタポタ水が落ちてきて、それをバケツで受け止めるイメージをする方が一般的だと思います。ですが、雨漏りの症状はそれだけではなく、むしろその状態までいってしまったら、かなり深刻な症状なのです。雨漏りは早期発見がとても大切です。発見に遅れてしまうと修理費用が高くなってしまう恐れがあるからです。
この記事では、雨漏りの初期症状と、事前にチェックする方法を解説いたします。
早い段階での修理・雨漏りを事前に止める方法を一緒に見ていきましょう!

雨漏りは屋根からだけじゃない!

雨漏りのイメージは、屋根から雨水が漏れてくるという印象が強く、雨漏りは屋根からのみ起きるものと思っている方も多いのではないでしょうか?実は、屋根以外からも雨漏りは起こります。実際に雨漏りする箇所の割合は、屋根と同じくらい、外壁・ベランダからというのは、とても多いのです。なので、屋根以外の箇所もメンテナンスというものは必要で、わずかな雨漏りの初期症状を見落としてしまうと被害が拡大し、より大規模な修理をしなくてはいけなくなります。
雨漏りを早めに防ぐ、あるいは事前に防ぐためにも、あらかじめ雨漏りの初期症状を知っておく必要があります。
次の章では、5つの箇所からの雨漏りの初期症状を解説していきます。

屋根からの雨漏り初期症状

屋根では、主に屋根材と防水シートの劣化が雨漏りの初期症状になります。

①屋根材が劣化している場合

屋根材が劣化しているということは、いつ雨漏りが起きてもおかしくない状態です。詳しい例を屋根の種類別に紹介していきます。

スレート屋根
・塗装部分が、色あせ、ひび割れ、苔やカビ、剥がれている
・屋根材自体が、歪んでる、ひび割れ、ズレている、破損している
・板金部分が、錆びている、浮いている、釘が浮いている

瓦屋根
・漆喰部分の、崩れ、ひび割れ、剥がれている
・瓦自体が、ズレている、ひび割れ、破損している

金属屋根
屋根材自体が、錆びている、錆びによる穴、浮いている、剥がれている
・塗装部分が、色あせ、変色、剥がれている

 ②屋根材の下に敷いている防水紙が劣化している。

瓦屋根・スレート屋根・金属屋根などの屋根材の下には、防水シート(ルーフィング)と呼ばれるものが敷いてあります。これらは、屋根材で防げなかった雨水の侵入を防ぐ物なので、防水シートが劣化してしまうと雨漏りに繋がってしまうという訳です。

主な、防水紙の劣化の症状は
・防水紙と防水紙の合わせ目が剥がれかかっている
・防水紙に穴が開いた

以上、上記の①と②が主な屋根からの雨漏り初期症状になります。

外壁や壁からの雨漏り初期症状

外壁では主に、外壁材の劣化、シーリングの劣化が雨漏りの初期症状になります。

①外壁材の劣化

・外壁の塗装機能がなくなり手で触った時にチョーキングと呼ばれる白い粉が手につく
・モルタルの外壁に現れるクラックと呼ばれるひび割れ
・窯業系サイディングの変形、割れ、反り、釘の抜けた穴などがある

これらは雨漏りの初期症状となっており、いつ起きてもおかしくない状態ですので注意が必要です。

②シーリングの劣化

シーリングの劣化には主に4パターンあります。

・外壁とシーリング材との間に隙間ができる剥離と呼ばれる物
・シーリング材の真ん中が切れている破断と呼ばれる物
・シーリング材の後ろの下地部分が見える場合
・シーリング材が欠落している場合

室内の壁からの初期症状

室内の壁は、外壁から約100cmほど距離があるので、すぐには症状は現れにくいですが下記のような症状の場合は、注意が必要です。

・壁の中からポタポタ水が落ちる音がする
・壁の中からカビ臭い匂いがする
・クロスにシミや、黒カビが生えている

などが主な初期症状の特徴です。
※シミやカビは結露の可能性もありえますが、いずれにせよ早めの対処が望ましいので注意が必要です。

天井からの雨漏り初期症状

天井からは、大体、天井のクロスから黒カビが発生します。また、クロスのつなぎ目周辺から剥がれてくる症状が初期に現れます。

その他に
・雨音がする
・天井のクロスからシミ・黒カビの発生
・クロスが剥がれてくる

など、上記の症状が一般的です。雨天時にシミが現れたり、濃くなってきた場合は雨漏りがひどくなっている可能性が高いです。
また、雨以外にも、害獣の糞尿、結露、水道管の水漏れの場合もありますが、いずれにせよ早めの対処が必要です。
害獣の場合は、夜中に天井裏から足音が聞こえてきたり、ひどい匂いがしたりします。

窓周辺からの雨漏り初期症状

窓周りは主に、サッシ枠に症状が現れます。
下記の症状には注意が必要です。

・木下地の部分にシミができている。
・外壁とサッシの間のシーリングが劣化している。
・サッシを留めているビスに錆や、雨染みがある。

窓枠からの雨漏りする原因として一番多いのが、シーリングの劣化で、ひび割れや隙間ができることで雨水が侵入してきます。

ベランダからの雨漏り初期症状

ベランダでは、主に、ゴミや枯れ葉の詰まり、床や笠木、排水口の劣化が雨漏りにつながってしまいます。
下記の症状には注意が必要です。

・排水口の詰まり
・防水層のひび割れ
・シーリング材の劣化
・防水シート・防水塗装の劣化
・笠木の劣化

ベランダから雨漏りする原因として一番多いのが、排水口の詰まりです。枯れ葉や、ゴミが溜まり、雨水がうまく排水されずに溢れてしまい雨漏れにつながってしまいます。強風の翌日などは、排水口にゴミや枯れ葉が溜まってないか確認し、こまめに掃除をすることを心がけましょう。また、家のそばに山や木がある場合などは要注意です。

以上が、5つの箇所での雨漏りの初期症状になります。
ここまで読んでいただけたら、なんとなく分かってくると思いますが、雨漏りの初期症状あるいは、雨漏りしそうな状態に共通しているのは、建築材が劣化している・破損している状態なのです。

建築材が劣化・破損をしたら、メンテナンス・交換を行うことで、雨漏りを事前に防ぐことができます。

ですが、外壁などの目に見える箇所なら劣化が目に見えて分かるのですが、屋根の防水シートなどは直接見ることができないですよね?そこで、各建築素材の耐用年数を見ることで、おおよそのメンテナンス時期・交換時期が分かるのです。
次の章では耐用年数について解説していきますので一緒に見ていきましょう!

建築素材の耐用年数

屋根材や建築素材には耐用年数というものがあり、その屋根材や材質を良い状態で保っていられる年数のことを耐用年数と言います。
どの屋根材でも良い状態を最大年数まで引き上げるためには、メンテナンスを行うことが大切です。それでは、屋根材・建築素材の耐用年数を見ていきましょう。

屋根材/建築素材

スレート屋根

日本瓦

金属屋根

防水シート

外壁塗装

ベランダ防水塗装

耐用年数(寿命)

10年

50~100年

20~30年

10~15年

10~15年

10~15年

メンテナンス時期

10年

25~30年

15~20年

10年

10年

10年

以上、いずれの建築素材でも耐用年数がくる前にメンテナンスを行うのが望ましいとされています。なので、早めにメンテナンスを行い、修理費用が安いうちに雨漏りを防ぎましょう!

雨漏りを放置してしまうと

修理費用は高額だからと、後回しにしてしまう方や、「ひび割れしているけど雨漏りしてないからまだいいや」、「少しの雨漏りだからまだ修理しなくても大丈夫かな」、「雨漏りしているけど、家の中には被害はないしこのままでもいいや」と思っている方は、大変危険です。
雨漏りを放置してしまうと、シロアリの発生・カビの発生・木部の腐食などなど、雨漏りの二次災害が発生し、少しの修理では直せないくらに被害が広がります。また、修理する際の費用が高額になるだけでなく、住まれている方の健康にも悪影響を及ぼしますので、なるべく早めに安く修理できるうちに対処することが好ましいです。

まとめ

雨漏りは、屋根以外にも外壁、ベランダ、窓周辺など、様々な箇所から発生します。
全ての箇所に共通して言える、雨漏りの初期症状は、主に屋根材・建築素材の劣化です。
屋根材や、防水シート、外壁の塗装などの建築素材には、耐用年数というものがあり、良い状態を保てる年数が決まっています。なので耐用年数を超える前に、メンテナンス・劣化部分の交換等を行い、雨漏りを事前に防ぎましょう。
また、どの屋根材にも寿命というものはあるので、事前に知っておくことでメンテナンス時期・交換する時期を予測でき安心して暮らすことができます。

雨漏り修理やメンテナンスを行ってくれる業者を見つけるには?

雨漏り修理は、建築修理の中でも特に難しく、雨漏り工事で一番大切なことは、雨漏りの原因が把握できているかどうかにかかっています。なので如何に雨漏りの現場を見て雨漏りのパターンを経験しているかが大切になってきます。
もし、原因の特定に失敗していたら、雨漏りは再発しまし、再工事のための余計な出費がかさんでしまいます。だから、一般の方はもちろん、大工さんなどでは雨漏りを直すことができません。もちろん簡単な場所であれば、見つけ、雨漏りを止めることはできますが、それは一時的で再発・悪化させてしまうことが多いのです。雨漏りの原因は、一箇所だけではなく複数の場合、雨漏りしている箇所とは反対の場所に原因がある場合が少なくないからです。雨漏り職人が原因を見つけられるようになるには、最低10年の経験が必要だと言われています。
きちんと雨漏りを止めてもらうためには、業者選びは間違えないことです。そして、どこが、なんで雨漏りしているのか、その原因を徹底的に追及してくれる雨漏り専門の修理業者を選ぶことをオススメいたします。

雨漏り修理を専門として、20年以上の経験・実績を積んだ雨漏り修理のプロ集団、屋根雨漏りのお医者さんにご相談いただければ、雨漏り修理はもちろん、屋根・外壁のメンテナンス・修理を安心して行うことができます。→ホームページはこちらから

雨漏り修理時の業者の選び方

修理を頼む際は地元の業者さんの方がいいですね。
あまり遠方から来る業者は、それこそ金額もかかりますし、例えば「直しました、でもまた雨漏りしてしまったんです」っていうと、なかなか来て頂けなくなっちゃうこともありますのでね。
やはり地元で仕事を行っていると、信用問題でやっていますので、本当にその辺はお客様にきちんとした形で提案できると思います。
あとは、見てすぐ原因がわかるっていうのは、よっぽどのことだと思いますね。雨漏りって見てもわからないことが多いので、できるだけ散水試験などはやって、それに対して見積もりを作るっていう業者さんの方が、きちんとしているんじゃないかなと思います。

その他、雨漏りの知識については下記のバナーから雨漏りチャンネルでご視聴できます。